The Best Albums Of 2016 [30-21]

30. Woods - City Sun Eater In The River Of Light

ニューヨークにおけるDIYレジェンドとも言える存在になりつつあるWoodsの最新作。2年ぶりでコンスタントなリリースはそのまま、いいペースでリリースし続けている。前作よりもサイケ色が強い印象で、スケボーメイカーHabitatとコラボしたりと面白い試みがあったことも記憶している。彼らのスタイルはずっと変わらずで、リスナーにとっては毎回Woodsなんだけど、それがいいんだよなってバンド。今後の彼らの新作も必ず上位にランクインするだろうし、”必ずそうさせる”と思う。

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29. Animal Collective - Painting With

Animal Collectiveは00年代後半のインディー・ミュージックがリアル・タイムな人たちにとって欠かせない存在だ。2009年に『Merriweather Post Pavilion』をリリースしてから収束してしまったのか、それが世間一般の声だろうし、自分もそう思う。しかしながら、本作に関して冒頭の「FloriDada」を聴いた瞬間に、忘れていたものが蘇るような、そんな感覚に陥った人は少なくないはずだ。未だにこの音は彼らしか出せないのだから。

28. DIANA - Familiar Touch

トロントのシンセ・ポップ・グループDIANAのセカンド・アルバム。デビュー作は輝かしくも名門Jagjaguwarからのリリースとなったが、新作は地元トロントのCulvertからのリリースとなった。個人的に印象に残っているのは圧倒的に今作である。Jagjaguwarがこのグループを手放したことに対しては理解に苦しむほどの傑作を生み出した。あるいは彼女たちが自主的に選んだ道かもしれないが、このDIANAというグループが生み出したこのアルバムは、より多くの人たちに聴かれるべき名作と言って過言はないだろう。

27. Jessy Lanza - OH NO

Hyperdub関連のアーティストを久しく聴かなくなってしまったが、このJessy Lanzaに関していえば別格だ。カナダの女性プロデューサーによる新作であるこの『OH NO』は、各メディアでも賞賛を受けていた。自分もそう言ったっものを見て本作を聴くに至ったのではあるが、まず間違いなく聴いて損はない大傑作である。Gorilla Vs. Bearに関しては、今年のベスト・アルバム第2位に選出した。このことが全てを物語っていると思う。本当にいい作品である。

26. Angel Olsen - MY WOMAN

今作である程度手の届かないところまで登ったかな、という印象。シカゴにて活動する女性シンガー・ソングライターAngel Olsenの3rdアルバムに当たる作品。フォーク・シンガーとして名を馳せていったアーティストであるが、今作におけるプロダクションの充実ぶりはなかなかのものだ。若い女性シンガーが次々と現れる中、3枚目のアルバムも充実した内容を披露した彼女は、やはり頭一つ抜けている。

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25. Ultimate Painting - Dusk

Ultimate PaintingのようなバンドをDead Funnyは一番好む。UKで活動するMazesのJack CooperとVeronica FallsのJames Hoareによるインディー・ポップ・デュオも、今作で3枚目の作品をリリースした。1stアルバムから一貫して足し算をしないバンド、とにかく引いて引いて引きまくる。抜きのうまさを最も体現しているバンドだろう。前作、前々作と比較しても特に驚くような変化はないのだが、そこがUltimate Paintingらしい。

24. Quilt - Plaza

この手のアーティストの中でも、なんとなく過小評価なイメージがあるのは自分だけだろうか?ボストンのサイケ・ポップ・バンドQuiltの3rdアルバム。前作も素晴らしくて、ベスト・アルバムに選出した記憶があるが、いまいち世間の評価は寂しい気がする。サウンドも最近のポップ要素を含みつつ、どちらかというと民族音楽的な要素が強くて、そこが絶妙にバンドの個性を引き立たせている。何はともあれ2曲目「Roller」を聴けば、今まで聴いてこなかったことを後悔するほど、その素晴らしさに気付くだろう。

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23. Phern - Cool Coma

初期のUnknown Mortal Orchestraをさらに捻じ曲げて、ぐちゃぐちゃにしたようなヘンテコなバンドが現れた。モントリオールのローファイ・ポップ・バンドPhernのデビュー作に当たるのがこの『Cool Coma』だ。不協和音の連発で、グダグダな演奏。聴けば聴くほどやる気が抜けていくというか、気怠い気持ちになっていくのだが、それも狙ってやっているような感じだ。こんなアルバムを作ってしまったことが、一周回って凄いと思ってしまうくらいには、妙な中毒性のある作品である。

22. EZTV - High In Place

ロック・ミュージックの良心とも言えるスタンダードな音を鳴らす3人組の新作。60年代クラシック・ロック、80年代カレッジ・ロック、90年代ブリットポップと言った、いわゆる王道のロックを今に落とし込み具現化している。1stの時からブレずに同じスタイルで良作を作ってくれた。派手さはないが、このくらいが丁度いい。飽きずに聴ける作品。Jenny Lewisが参加していて、名前は豪華なのだけど、でも派手さもなく、さりげなく参加しているところがまたいい。

21. Omni - Deluxe

迷った挙句この順位になったけど、間違いなく今年一番頭を振った作品だ。アトランタのトリオによるデビュー作に当たるのがこれ。ギタリストのFrankie BroilsはかつてDeerhunterのメンバーとしても活動していて、その頃のDeerhunterの音に近いかもしれない。当時Deerhunterは80年代ポスト・パンク・バンドPylonのカバーとかをやっていたのを記憶しているが、まさにこのOmniは、そのPylonから影響を受けているようだ。音はどこまでも無駄な音を排除し、そしてレコーディング環境もローファイである。3つの音はシンプルながらも絶妙に絡み合っていて、無駄なフレーズは一つもない。ライブで見てみたいバンドである。

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